椎名雄一郎さんのオルガンコンサートへ行きました。会場は日本基督教団番町教会。会場の広さや天井の高さ、空間に活きたパイプオルガンで、なんとも音色が柔らかく彩り豊かで、魅了されました。これも椎名さんのストップの組み合わせ方や音色への細かいこだわりや配慮があってこそだと感じました。音にこだわりをもつこと…ピアノの演奏においても決して忘れてはいけないことだと改めて思いました。今週は生徒さんたちと「曲にぴったりな音探し」をテーマに、レッスンをしようかな、と考えています。
昨日は三宮正満さん(バロック・オーボエ)、野崎真弥さん(バロック・フルート)、田中孝子さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ)による古楽器トリオの演奏会を聴きに行きました。場所は三鷹にあるNaturalというミュージックBar。20名ほどしか入れない贅沢な空間での演奏会です。普段はここにチェンバロなどの鍵盤楽器が加わるのですが、今回は通奏低音としてヴィオラ・ダ・ガンバのみ!ですが、これが大成功でした。それぞれの声部がはっきりとされ、糸のように編まれていく感覚。それぞれの楽器の音色も活かされ、あの空間ならではの素晴らしい演奏でした。古楽器は現代の楽器に比べると響きが抑えられていて、音に厚みがあります。ですが、音の丸みや柔らかさは人間の耳に心地よく、「こんな音がピアノでも表現できたら…)と感じました。